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  • 2022年07月20日(水)17時50分

狩勝峠、日勝峠の向こうっかわの鹿は上品。セレブ感がある。

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仕事で十勝に出向いた。
シカが出た。親子の2頭だ。
車の前を悠々と横切って、走るわけでもなく逃げるわけでもなく親子そろって僅か10mほどの木立のところまでスキップの様なステップで歩いていた。馬術のパッサージュを見るようだった。
いや~、優雅だった。焦らず、急がず上品な歩様だった。

そして木立の陰で恥ずかしそうな佇まいでの立ち姿。何とも言えず柔らかで優美。
むか~し昔の和服の「大和撫子」みたいで気品があった。
(今、撫子(なでしこ)は荒々しく猛々しい意味に代わってしまった。サッカーとソフトボールのせいだ。)

解禁前に鉄砲を持たずにシカと対面すると猟期とは全く違う感じ方がする。獲物ではない何か別の存在だ。アドレナリンではなくセロトニンと言えばいいだろうか・・・。
長年猟をすることで自分の感受性の変化が自覚できるようになった。オモシロイ!

ま、9月も下旬となればアドレナリンの季節だ。一気にハンターモードとなるが春、夏の一時期に違う見方ができるのは楽しい。
そして十勝は良い。自然の懐が深く雄大だ。(日高も好きだが峻嶮でちょっと苛烈感がある。)
今年の解禁は十勝だな。

  • 2022年07月11日(月)10時59分

個体数増加! 羆・ヒグマ・ひぐま もう山の野生動物じゃないな。

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今や政令指定都市「札幌」の中央区に出没するようになった。
余りに出没件数が多くて日常となりつつある。鹿の方が珍しくて報道の取り扱いも主役が交代しつつあるようだ。

羆。新聞やテレビで目にするうちはまだいいが、日の本最強の野生動物である。子連れの雌や、繁殖期のあぶれた雄なんかは最恐と言っていいだろう。絶対丸腰で出会いたくない。

個体数が増加傾向だ。
・・・4月から9月の間で山入りする時はやっぱちょっと緊張感がある。
鉄砲が持参できない時の対策は苦肉の策だ。
・ホイッスル。 ストームホイッスルとGIホイッスル。大音量や警戒音タイプが適だ。
・クマスプレー。 カウンターアソルトとか云うが唐辛子スプレーだ。射程距離が6mとかなので使う場面を想定できない・・・。(注釈に「風向を見定めよう。」とあるが、そんなことできるかー!)
・鉈。 こっちは射程距離80㎝とかなので完全に白兵戦だ。絶対に使いたくない!(研究者によると最低八寸、出来れば九寸が推奨とのことで生存率が高いことが証明されている。・・だけど試したくはないな。)

ハンターの間では他に轟音玉(動物駆逐用煙火)やラジオ、ペットボトルなんかの鳴り物に効果があるとして採用している者がある。だけど登山者に人気の「鈴」は居ないな~。(子熊の好奇心を刺激するのではないか、の理由からだ。子熊にはもれなく母ぐまがセットだ。)

秘密兵器。北海道神宮の「お守り」は自分的には実績充分だ。「神頼み。」お勧めしたい。

  • 2022年06月17日(金)14時02分

ならず者のイカレタ国のアウトドア用カトラリー。Made in ●●●だ。

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先に親父が半世紀前に入手したカトラリーを紹介した。十徳ナイフ(実際は12徳)で両端がスプーンとナイフ、フォークになっているヤツだ。Made in Japanだ。
今回はちょっとだけ進化して分離型の7徳ナイフ・カトラリーの紹介だ。
だけど紹介もちょっと憚られる・・・実はロ●ア軍の官給品だ。(国名を挙げるだけで公序良俗に反する。伏字にせざるを得ないと考える。)

この21世紀にとんでもないことをやらかしやがって、しかも国民の8割方がそんな政権を支持するときたもんだ。驚きとともに絶望の2022年だ。
当該国には多くの取り先や友人があるが、なんだか微妙な空気感で気持ち悪いことこの上ない。
それよりも何よりもウクライナが大変なことになっているのには同情を禁じえない。
・・日本大丈夫か?他人事じゃないゾ!

加害国の彼の国はわずか100年ちょっとの間でおんなじことを繰り返している。帝政ロ●ア然り。ソ●エト政権然り。新制ロ●ア然りだ。都度政権が180度変わっているのにやってることは同じ。もう国民性と言わざるを得ない。DNAだな。
『押し込み強盗の人殺しで、強姦魔の大嘘つきの傲岸不遜の詐欺師。』(分かっちゃいたけど、どこかで信じたい自分が居た。ユルかった。猛省だ。)

アウトドアフィールドとしても関連グッズでも大変興味深い国だったが二度と行くことはないな。
・・・ちょっとの間良かった時代のロ●ア製として参考出品だ。

  • 2022年06月06日(月)13時51分

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先週、馴染みの銃砲店に顔を出した。
何気ない雑談の中で今年度の弾の供給について尋ねてみた。
回答一番。 「超ヤバい!」
「卸元からの一次回答は1,000発のみで、その後の追加発注は絶望的。」
「去年はコロナで物流停滞。今年度は更にロシアの愚行、蛮行が影響している。」
(・・・1,000発。一人2箱40発買ったら25人で品切れだ、、。)

・『300WMGの180grは~?』
「ない! ラウンドノーズの170grならほんのちょびっと入るかも!?」
・『・・・もう作るしかないか~。』
「部材も素材も同様で無い。残弾どれくらいあるの?」
・『〇×発。』
「今年は試射もゼロインもぜひ控えるべきだ。弾の一発、チの一滴くらいの気持ちで温存しないと猟にならんぞ。」

‥ハーフライフルの替え銃身ショットガンを引っ張り出した。サボットスラッグ弾が少しある。ライフル実包が切れたら12番で出猟だ。スラッグでエゾ鹿猟か~・・。もはや懐かしい。若い頃を思い出し、初心に戻っての猟期となりそうだ。切ない令和4年度だ。

  • 2022年05月26日(木)17時08分

メンチカツ。一番好きな揚げ物かなあ~。

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鹿肉の部位を選ばない料理である。お得感がある。
首肉や前足なんかの精肉するのがめんどくさい部位をミンチにしての料理だ。

ミンサーなんか要らない。包丁で細かく叩いてミキサーでいいし、包丁で叩いただけでも肉肉しさが良い食感となる。
自分は長イモとタマネギの粗みじんを加えるのがお約束だ。もし冷蔵庫に白菜やキャベツ、ピーマンなんかがあればこれも入れちゃったりする。油は欠かせない。オリーブオイルや胡麻油だ。目分量でいい。鹿肉は脂分が全く無い赤身肉なので熱を加えるとどうしてもパサついたりするので野菜の水分と油分がいい仕事をしてくれる。
ジューシーな出来上がりが肝だ。

塩コショウで下味をつけるが、今やいい時代だ多くのスパイスソルトがある。代表格はクレージソルト。ちょっと高いけど「中村食肉のマキシマム」なんかもいい。趣味の料理だ。こだわっていいと思う。(たくさん作って冷凍しておこう。オーブントースターでいつでも出来立てが味わえる。便利!)

同じタネで餃子もイケる。
もちろん両料理とも「冷え冷えのビール」を決して忘れてはならない!猟期前、夏のメニューだ。
(解禁まであと4か月。冷凍庫を空けなければならない。お料理の季節だ。)

  • 2022年05月17日(火)13時05分

塩麹のススメ。

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鹿肉の保存、調理、料理で抜群のパフォーマンスを発揮する「塩麹」。
煮てよし、焼いてよし、揚げてよし。
塩麹で漬け込むだけで絶品料理に昇華する。柔らかくなり風味も旨味も100倍だ。熱を加えても縮んだり固くならず、しかもジューシーなのは不思議だ。

ジプロックに鹿肉と塩麹を入れて揉みこむだけ。半日漬け込むだけで極上食材になる。
ラップでピッチリと包みフリーザーパックで冷凍すれば年単位で保存も可能だ。

めんどくさがりの御仁には市販の塩麹がいいかもしれない。何の準備もいらず、手間要らず。
いろんなのが売ってる。(最近ちょっと気になっているのが、ハナマルキの「液体塩麹」だ。スッゲー使いやすそう。)

これからの季節、ガラスの杯で純米の冷酒。切子のロックグラスで芋焼酎もいいな。ビアタンと瓶ビール・・・さぁ~、どうしよう~。
う~ん。日本に生まれてよかった。コメと麹、先人に感謝!

  • 2022年05月07日(土)16時47分

昭和30年代(おそらく1960年頃)の山道具だ。「十徳ナイフ」

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親父が半世紀以上前に購入したものだ。
…よく残っていたものだ。多分、うちの古い物TOP1と思う。

親父が現役のころ仕事で使っていた。
出張が多く出先での必要性から購入したとのことだが安くなかったと云っている。
仕事は伝染病予防法に基づく赤痢・疫痢・結核の防疫対策で、目的地は60年前の道東の山奥。辺境・秘境だ。整備された道路などは皆無。千古不伐の森林と原野を当時まだ出て間もないトヨタランドクルーザー20系に夏でも四輪チェーンで、斧・鋸・鍬・スコップを載せて医官、薬剤師、放射線技師とともに道東の湿地帯や山間部の道無き道を切り開きながら開拓部落を巡ったそうだ。

当然、当該地に宿や食堂があるわけはない。カトラリー(とは言っても飯盒と十徳ナイフだけ)と食糧持参で何とかする出張!?行軍?だったとのことだ。
俺の今の野外装備(ガスカートリッジ、LED、シュラフ、チェーンソー)や車(ウインチ、デフロック、MTタイヤにハイリフトジャッキ等々)を目にし「当時こんなのがあったらなあ~。」と遠い目をしていた。

・十徳ナイフ(実際には12徳)。全体に錆びているが良い鉄が使われている。重い。修理を重ねた跡が随所に残されていて歴史の重みもあるかもしれない。

  • 2022年04月08日(金)18時07分

3品 「コショウ鹿」で簡単!

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先に紹介した「コショウ鹿」の汁物2品と焼き物1品だ。

まずは・スープカレー。
ベル食品がリリースする最高傑作「スープカレーの素」で絶対失敗しない。お店を超える出来上がりに感涙。作り方は商品のラベル通りに作るだけ。誰でも作れる!

次に・ポトフ。
これはスープカレーの亜種と云っていいかもしれない。コンソメでベースのスープを作りそこに野菜とコショウ鹿を入れるだけ。誰でも作れる!

最後は・ソテー。
コショウ鹿を厚めに切って包丁の背でたたく。フライパンにバターを入れて溶けたら焼くだけ。あまりに簡単すぎて気の引ける御仁はガーリックでも入れてみる? 誰でも作れる!
(注:ロースやフィレでコショウ鹿を作ったときは叩かなくていい。モモや首肉は叩こう。)

日曜日の午後、缶ビール片手に台所で料理するのは実に楽しい。ハンターという生き方は重層的な楽しみがある。 最近は料理番組が楽しくなっている。

  • 2022年04月04日(月)12時04分

「コショウ鹿」なるレシピを紹介したい。

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ずいぶん前のある日のことだ。何気なくだがNHKの料理番組を見る機会があった。
料理研究家の栗原はるみが超簡単な豚肉料理を紹介していた。「コショウ豚」なる名称で料理のメイン素材でもありまた調味料としても有用な食材としての紹介だ。

材料: 豚肉ブロック300g。塩6g。コショウ6g。以上!
作り方: 豚肉に塩とコショウを満遍なくすり込み冷蔵庫で一晩。ドリップはキッチンペーパーで丁寧に取り除く。  出来上がりだ!!

やってみた。これが、
・煮て良し! ポトフでもカレーでもシチューでも良い味が出て且つメイン食材にもなる。
・焼いて良し! 1㎝くらいの厚さに切り包丁の背で満遍なく叩いてフライパンでソテー。
・炙って良し! 叩いてからガスレンジの魚焼きグリルかオーブントースター。
いっや~、実に美味。豚肉料理の最高傑作と思う。

それで、ミートハンターの自分としては当然のごとくエゾ鹿でやってみた。(写真の通りだ。)
単純に豚を鹿に置き換えただけだ。ロースとモモの両方でやってみたが、これが大正解で旨味たっぷりの異次元の新しい鹿肉料理が出来上がった。めっちゃくちゃウマイ!!

栗原はるみは偉大だ。そしてエゾシカ肉はサイコー!

  • 2022年03月30日(水)11時56分

令和3年度終猟。

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今年度の終猟として出猟した。空知、胆振方面だ。

猟果は無かった・・・。ようするにボンズだ。
大きなオス20余頭の群れを伐採地の南斜面で目にしたが発見と同時に走られ間に合わなかった。「残念!」と思いながらも「ま、いいか。」とちょっと鷹揚な気持ちだった。

空知はやっぱり雪が多く鹿の跡はほとんどなく、胆振は雪解けが早く林道のコンディションは最悪だったが大きな群れとの出会いは来期に大きな期待が持てそうでなんかいい気分だった。

今期は出会いも打率もよく豊猟の年だった。
冷凍庫もいっぱいとなった。これからの半年はのんびり車でもいじりながら鹿肉でもつまんで過ごそうかと思う。
旧車のキャブでもいじりながらジビエを肴に「冷酒」だな。