「狩猟指導員」という制度がある。
安全狩猟実現のための制度であり、支部・部会において事故防止の啓蒙啓発を行い良好な狩猟環境を保全することにつなげる活動となっている。
昨日研修会が行われた。森林管理局・北海道・振興局・警察の関連部課の担当者の列席を得て「無事故・無違反」の徹底を図るべく札幌支部所属の多くの指導員が参集し多くの情報伝達、意見交換等が行われた。
昨年は事故がなく(正確には1件。転んだ人が一人いた・・・。それでも保険請求すると統計には載るらしい) 一昨年と比べると激減であり、過去11年間では最低だったそうだ。
研修において「重点指導事項」として強調されたのは5点10項目だった。許可者にとっては極めて基本的な事柄ばかりだが、再三再四発信していく事で緩みを防止しようとのことと思う。
部会員各位におかれては≪初心忘るべからず!≫でお願いしたい。
本HPの会員限定ページの最新(NEW)にまとめて掲載した。是非ご一読願い、今期緊張感をもって無事故・無違反を徹底されたい。
白石厚別部会役員一同
(中條氏と復刊した当該誌表紙)
「ナイフマガジン」という刃物系専門雑誌があった。残念ながら昨年12月をもって休刊した。
当時発行は隔月刊で、自分も書店で見かけたときは購入していたが実のところ刃物ページは読み飛ばしていた。
購入の目的はほとんど音更のベテランハンター中條高明氏のコラムだった。
「ハンターとハンティングナイフ」「ハンティング・パーフェクション」のふたつのタイトルで現役狩猟者が発信するコラムだった。
自分はハンティングを文書や写真で伝えることはかなりむずかしいことと思っている。しかしながら当該コラムはそんな難しさをいとも簡単に克服し猟場の雰囲気を忠実に紙面に展開しながら、時には気温や匂いまで伝わってくるようなそんな臨場感ある筆致に毎号感嘆の溜息をつかされてきた。
休刊した時は「現役狩猟者による発信の機会が失われた」とちょっと喪失感があった。
が、しかし。今月復刊した。年鑑での発行に変わったようだが件のコラムも復活した。
ハンターとハンティングナイフでは相変わらずの鋭い視点と理路整然とした展開。そして隔月刊のときにはじまり休刊とともに断章となっていた筆者三代にまたがる狩猟人生の続編が「我が鉄砲撃ち人生」の副題でハンティング・パーフェクションに綴られている。
ご存じのように、筆者の中條高明氏には昨年の支部主催「狩猟フォーラム」にてメインのパネリストを務めていただいた。
豊かな経験、確かな実績、そして発信力のある狩猟者の存在は稀有と思う。これからも狩猟文化発展に寄与され続けられることを願い、ますますのご活躍を祈念したい。
毎度のことながらロシアだった。
悪路を3,000キロばかり車で走った。雨に風に泥濘にしこたまやられた。降ったりやんだり曇ったり、時折乾いてダストが舞い上がったり。7月なのに気温は一桁で寒い寒い。ま~飽きることがなかった。
だけど3,000キロの間でサプライズもあった。
「でっかい羆登場!」しかも3回、全部子連れ。(仲間の一人が写真を撮った。帯広猟友会の猟友だ。)
いっや~。丸腰の時に限って登場だもの、再訪の機会があれば今度は絶対銃持参で行く!
一回の出張で3回は驚きだ。
動物は北に行くほど個体が大きくなる。「ベルクマンの法則」・「アレンの法則」の通りだ。
自分の肌感覚だが、北海道とロシア極東北部ではヒグマの個体差も平均で1.5倍くらいはありそうだ。
北海道では掌幅14㎝がオスとメスを見分けるうえで一つの基準となっている。
だけど彼の地の羆には当てはまらない。子連れの雌の足跡で18㎝を超えているものがあった。
やっぱ、ベルクマン、アレンは正しい!
北海道はあと3カ月で今期の解禁だ、もしかすると、もしかするかもしれない。
出会いがしらは願い下げだが機会があればと思う。
放血と冷却をシッカリすると本当に美味い肉と思う。「上品」といってよい。
ここ最近、北海道ではその拝眉の栄に浴していない・・・。
なかなか狙って獲れる獲物ではないけれど、山の王者だ。なんとか山の神様から福音なんかいただいて、機会があればと切に願う。
敬意をもって対峙したい。
(抜粋)=========================================
猟友会「白石厚別部会」 HPご担当者 さま
突然の問い合わせメールを失礼いたします。
私、コミュニティFM局にて番組を担当している者です。貴会の名前を目にし、気になっておりました。
そこで、ネット検索しまして、貴会HPを拝見しまして、さらに興味が湧きました。
(中略)
いつか、狩猟に携わっている方のお話、聞いてみたいものだと思っておりました。
もしも、差し支えございませんでしたら、ラジオ用に、インタビューなどは可能でしょうか? 突然のぶしつけな依頼にて恐縮ですが、ご検討いただけましたら幸いです。
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わずかの時間だったがインタビューに協力させていただいた。
女性のパーソナリティーで、狩猟やハンター、食糧生産(陸稲)に興味があるように思えた。
狩猟に対しとても肯定的な理解をいただいているようで一狩猟者としては喜ばしい限りだ。
狩猟者側からの積極的な発信は今後ますます必要と思う。
ご同輩! 「それは、社会的要請である!」 ・・くらいの勘違いでお互い頑張っていこう。
当該コミュニティーFMは厚別区が本社だ。白石でも江別、当別方面でも良好に受信できる。我々の区に放送局があった・・・。知らなかった・・・。今後は77.6をメモリーしておこうと思う。
本HPでは狩猟についての報告や、野に山に畑にそして食やハンター・鉄砲、その他道具なんかについて広くお伝えしている。時にネタに困って海外モンなんかも入る・・・。
その目的とするところは「狩猟という行為が自然や食と密接な関係にあることや、ハンター・狩猟行為は[許可]を得ることは大変だけれど、本来当たり前の行為であり日常の延長にあり、誰でもが取り組める身近な活動であること。そしてそんなことの社会的認知向上が図れるといいなあ~とか、理解が得られたうえで会員増を図ることができればいいなあ~。」であり、そんな意図で細々と続けている。
また人が生きるという事は、ハンターに限らず他の命をいただき自らが生きるという業が課せられた事であろうと考えるし、故に自然からの恵み、授かりモン、生かされていることへの感謝・・・そんなことも考えながら、日頃街場の市場経済のど真ん中で世俗にまみれ、ちょっと疲れ始めてる自分の生き方を顧みる場としても良いかなあとも思っている。
ま、自分が考えるところの狩猟や、その発信についてはそんな感じだ。
本HPにお付き合いいただいている方には感謝だ。
そして、狩猟にはいろんな切り口がある、銃猟一つとっても空気銃があり、散弾銃がありライフルがある。狩猟スタイルも団体猟や単独潜行猟、鳥猟もあれば獣猟もある。ミートハンティングにトロフィーハンティング。罠猟も含めると狩猟の幅はもっともっと広がる。海外に行くと先込め銃なんかの古いスタイルや、クロスボウ、弓なんかのハンティングも流行っていたりする。
それぞれ自分が求めるところの価値観により、ある種「狩猟哲学」「鉄砲哲学」を各々が持っているものと思う。
言うなれば「大日本狩猟道ライフル術 北海道派 札幌流 開祖高橋」とか「空気銃術 青森派 弘前流 免許皆伝鈴木」みたいな感じか・・・。ハンターの数だけ流派がある。そしてもちろん優劣の話ではない。
自分は基本的に一人での出猟が多いが、たまに防除や駆除で複数になることがある。そんな時、他流派の流儀に触れることがある。実に楽しい。「目からうろこ。」の術があったりする。
個人でもできる。二人でもいい、グループ猟でも楽しい。釣りや山菜取りとはまた違った趣だ。
=狩猟 是非始められたい。= 縁があるときは白厚部会よろしく!
本HPも4年経ったがいつまで続けられるかは定かではない。続いている間はよろしくお願いしたい。
(毎度のこと、駄文・散文については素人ゆえ、ご海容の程。)
トライアルとして初めて取り組んだ「陸稲」。5月中旬に播種してひと月経った。
ナント、芽が出て順調だ。
もしかすると北海道でも何とかなるんじゃないだろうか。
ものの本による通りに、マルチのベタ張りに穴開けて少量の鶏糞と二粒づつの播種。そのあとはほったらかし。
雑草(ヒエ)がスゴカッタが、草取りするとちゃんと稲が育っていた・・・。
少し驚き、少し感動した。
ど素人の陸稲作が北海道でも可能かもしれない。
肉(狩猟)・魚(釣り)・野菜(畑作)での食糧獲得。そして米の獲得となればかなり嬉しい。
畑は2か所だ。一つは小さく札幌で。もう一か所は札幌から2時間ほど北だ。
陸稲トライアルはこの二か所でやっている。生育状況・収量を比べてみようかと思っている。
他に今年のラインナップはトマト・カボチャ・じゃがいも・白菜・レタス・ネギ・きゅうり・トウキビ・モロッコ豆に大根だ。これまでにいろんな作物にチャレンジしてきたがどれもいい線行っている。あとは米だ!
そして米麹を作ることができれば味噌も醤油も完全自給となる。夢は広がる。(ま、米麹の製造はそれこそ素人には無理らしいが、あくまで夢であり。可能性へのチャレンジといったところだろうか。)
狩猟という活動からは広く具体的な食糧獲得への意識が導かれるのかもしれない。もしかすると地球を救うのはハンターか!? ・・・う~ん、正に慧眼!
あと4カ月弱。収穫と解禁の秋が待ち遠しい。
最近、「近隣諸国」というフレーズを見たり聞いたりするだけでなんだか具合が悪くなる・・。
そして最隣国でありながらなぜか「近隣諸国」には含まれない国がある。ロシアだ。
たびたび訪れる機会がある。極東といわれる地域だが行くたびに違う表情を見せてくれる。
時に国を間違えたかと思うほどに街の表情が変わっていたり、朝令暮改の制度のありようはたとえ何度訪れようとも決して訪問者を飽きさせない。エキサイティングな時間が必ず訪問者全員に保証されている。約束する。
そんなロシアに調査の仕事だった。車2台で2,700㎞を実質4日間で走った。一日平均700㎞強の悪路を毎日12時間~15時間走った・・・。4日間の燃料400リットル。1日100リットル入れていたことになる・・。長かったな~・・・。
さて、ハンター目線だ。
例によってかの地で銃砲店を2店覗いてみた。
小規模店で、店構えも写真の通りの感じだ。店内も御覧の通りだ。
Made in Russiaのリストコンパス(¥630)と鴨笛(¥1,380)に昔懐かしい8徳ツールカトラリー(¥1,840)。それと12番用携帯メンテキット(¥1,725)を購入してみた。・・30口径用もあったが、ライフルには使いたくないなと思った・・。
ま、どれも自分的ウケ狙いの購入なので実際使うことはないが、なんか楽しい。
最近はロシアでも「キ・ン・リ・ン・シ・ョ・コ・ク」製のアウトドアグッズが出回っているが、お気をつけ願いたい。
ロシア人は言う。「安いけれど不良品率がかなり高い。ロットの30%から50%だ。売る方も買う方も検品体制が整っていないからな。」
「奴等は最初から50%不良品率を見越して1ロットの値段で倍の品物をよこす。」
「ま、タイガや山で使用すべきではないな・・。悪いことは言わん、ロシア製にしとけ。」
ロシアを通じて「近隣諸国。」のお国柄が見えたような気がする。
ハンターなら道北方面に遠征する機会もあろう。
そこで、そんな貴方に宗谷管内の伝統と格式、実績のメチャ美味スイーツをご紹介したい。
遠別町ハヤシ屋野村菓子舗の「たわら最中」だ。
・・・ご存じない?
それは大変残念。人生の半分を道端に捨ててると思う。
自分は甘いものがあまり得意ではなく、特に和菓子系は苦手だった。
ところが年齢を重ねるうちに嗜好に幅が出てきた。特に甘味品に日本の底力があることがわかってきた。その代表選手が遠別町「たわら最中」だ。
小豆餡が絶品だ!!
深く、複雑で頭の中でなんの甘さだろう、と探させるような不思議な餡子だ。
当該甘味品の歴史は古く、昭和六年創業、現在は四代目がその味を継承している。そして全国菓子大博覧会での数々の特賞、大賞受賞は「遠別たわら最中」の確かなクオリティーを裏付けている。
「たわら最中」は遠別町のこのお店だけでの販売だ。この時代にあってネットや通販とも無縁。店構えも昭和。自分的にはこのスタイルが大好きだ!
スイーツ系にありがちな風潮に合わせておしゃれに云々~は全く感じられない。頑固一徹!の信頼感が佇まいにも商品にも現れている。是非一度賞味すべきだろう。(注)日曜日が休みだ。
(当該店の商品に「ツンドラ」という洋菓子(パフ)がある。遠別という風土にどんピシャリなネーミングでありパッケージだ。昭和中期の甘さが引き継がれていると思う。今の時代とは違う懐かしい甘さだ。昭和にタイムスリップできる。う~ん、楽しい!)
・・猟の帰りには出向いた地元でなんか買おう!カミさんも家族も絶対喜んでくれる。
そしてそれは「来週も出かけるんでしょう~♪」「気を付けてね~♪♪」となり、笑顔で送り出してくれる。
(弾代2発分くらいで、猟が家庭円満の秘訣となる。深謀遠慮だ!フフフ)
いっや~、、、開店案内をもらってから2カ月もたってからの訪問だ。
「5月は休まず営業~」とface bookにあったので、「多分、火曜日は空いているはず。」と予測して早い時間に一人で訪れてみた。
正解!
常連はみんな火曜定休が刷り込まれているし、いっつも行っているだろうからface bookなんかチェックしていない。大正解だった!
だけど1時間もしないあたりから混みはじめた。OPEN間もないのに繁盛店だ。
黒ビール二種にシャルキュトリー盛り合わせとうさぎのソーセージをいただいた。
うさぎのソーセージは初めての体験だった。表面はパリッと。中はふわふわしていてはんぺんみたいな新食感だった。もちろん美味い。
シェフと少し話した。新店舗オープンに当たりこだわったのが一部厨房機器だったそうだ。
何と言ってもまずは「業務用真空調理機。」ハンターならお持ちの家庭用真空パック機の大型高機能プロバージョン。(参考上代価格はなんと驚きの¥120万円。え~!だ。)、それともう一つが「大型コンベクションオーブン。」
この2台の導入で夫婦二人での店舗オペレーションに余裕ができるとのことだ・・・・。
ジビエといっても、ハンターとプロの世界では設備投資一つとっても桁が二つも三つも違う・・・。料理に感心、そしてプロの料理人の世界も少し垣間見せてくれる「ゴーシェ」。ハンターなら押さえておくべきレストランと思う。
カウンター席は3席、テーブル席は9卓18席(グループ用にアレンジ可能だ)。複数で行って「盛り合わせ」を頼むのがお勧めだ。
ゴーシェ face book
https://www.facebook.com/gaucher38
現役(仕事)を離れ、いつでも山に出かけられるような身分になるのが目下の最大の夢だ・・・。
「定年退職」、「勇退」、「代替わり」、「年金生活」。もう~サイコーの響きだ。
(口の悪い友人からは「おまえの場合はクビで早期退職だ!。」と言われている・・・。)
年金まで、まだたっぷり二ケタの年数が残っている・・・。自分の親父の時代はたしか定年55歳だったと記憶している。なんだかずいぶん遠くになったなあ~と思う。
サンデイハンターの身分がまだまだ続く・・・。
たまに金曜の夜に出かけられるときがある。かなりお得感がある。猟場の近くまで進出して車中泊だ。車の後席と荷室がベッドになっていて寝袋に鍋釜、コンロで完全自己完結だ。当然、酒もつまみも積んでいる。
ラジオを聴きながらバーボンとオイルサーディンにボンゴ豆で最高のフライデーナイトだ。秋口の天気のいい日は河原で小さな焚火なんかもできちゃう。こんな日は川音と焚火の爆ぜる音だけでいい。酒が進んでボトル半分はあっという間だ。
真冬でも寝袋に入って熱燗「燗番娘」(注)をやれば、たとえ車中が-20℃になっても楽しい。
だけどなぜか土曜日だとこのウキウキ感覚が薄れる、ちょっと追われた感じとでも言おうか・・・。
やっぱ、無理してでも金曜日がいい。TGIFのFに価値があることがわかるような気がする。
そして北海道に生まれ育って感謝だ。TGI・H(Hokkaido or Hunting)でもいいかなと思う。
北海道はいい、狩猟始めてみないか?
狩猟だけではない、春は山菜、夏は渓流釣り、秋はキノコと楽しみが目白押しだ!
夏の車中泊には網戸の網が必要だ。お忘れなく!
(注)お燗機能つきワンカップ。「燗番娘」・・今では製造中止だ。・・・かなり残念。ラスト一本いつ飲ろうかな・・
(どなたかデッドストック情報お持ちではないだろうか?賞味期限なんかは全く関係ない!よろしく。)