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  • 2019年07月04日(木)06時35分

有害鳥獣駆除・・・

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あまり好きな言葉ではないが、ハンターとしてはついて回る業務の一つだ。
好き嫌いではなく「業務上」として考えねばならない時がある。

先日駆除チームで山回りをした。駆除というよりは山の現況、付き場、個体数の推測が目的のユルイ感じだ。

昨期は国有林、道有林が誤射事件発生により、場所に拠らず狩猟禁止や入林制限となり、その事から多分個体数はかなり増加しているだろうと予測していた。

が、個体数が薄い!?
付き場、寝屋と思われるところを回ってみたが特段跡が濃いということもなく、出会いも2度だけだった。しかもコッ子。どうも増えている感じが無い。
ちょっと肩すかし感の1日だった。狩猟期になるといい猟場で、ずいぶんと多くの獲物を授かった場所なんだけど、時期の問題かなあ~。

地元の駆除隊が頑張ってるのかなあ~・・・。

ま、当該猟野は今年10月下旬から猟期だ。奥の餌場が雪に覆われれば出てくるかと思う。
やっぱ、駆除ではなく狩猟で捕獲するのが正当かと思う。
本来は解禁期間において狩猟で捕獲圧をかけ、適整数を実現するのが王道だよな。ハンターと行政が共同して狩猟による適正数維持が実現できるといいなと思う。
駆除は手を尽くした後の「最終手段」との理解でありたい。

(今回楽しい出来事があった。ガーミンのGPSに対し体内GPSが勝ることを確認した。今度はBOSHの簡易GPSと勝負しようかと思う。)

  • 2019年07月03日(水)06時22分

しばらくの間。個人で発信してみるかな。

昨年9月来、10か月近く発信してこなかった。

ま、仕事に忙殺され、猟友会員登録のタイミングを失している間に信じられない大きな事件が発生し、事実上猟野が閉じられ、また社会的にも狩猟どころではない猟期であることから個人的にも「自粛」とし、会員登録に意味がなかったので完全お休み状態だった。

あわせて本HPは猟友会の「一部会のHP」として開設していたことから、会員登録をしていない者が何か発信するのもなんだかな~で、見合わせていた。

そんな折、知人から「HP開設しているのに無発信、無更新は無責任!」との厳しい指摘をもらった。
「会員登録しなかったから~。」と言い訳したところ、「だったら看板の方を変えればいいだろう。一個人の打ち出しなら問題ないだろう。」と言われてしまった。

そんなんで、今期は部会の看板を下ろして個人として発信していくことにした。

今後も狩猟やそれに関わるようなことの発信をもって、猟への社会的理解を再度得られるよう微力ながら尽力していきたい。

  • 2018年09月16日(日)05時43分

北海道全域ブラックアウト。

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生まれて初めての経験だ。北海道全域ですべてが止まった。
断水を免れたのが幸運だった。

多くの地域できわめて深刻な被害が発生している。被害にあわれた方には心からお見舞い申し上げる。

 自分も当日は千歳から海外出張の予定だった・・・。早朝から千歳空港閉鎖が報道され途方に暮れた。代替案として翌日の稚内からの海路を選択した。札幌から稚内までの移動も公共交通機関はすべて止まっていたので車だ。信号がすべてダウンしていた。おかげで稚内までの330㎞の距離をわずか●時間で移動できた。こんなことは二度とはないだろう。

 屋内で灯油ランプやOD缶ガスカートリッジを使うことももうないとは思うけど、日頃山に行ってることはこんな時には役に立つんだなとも思った。
特段コンビニに行くこともホームセンターに行く必要もなかったが、道すがらに見たありえない長蛇の列にはビックリした。

だけど北電。ガサくないか?バックアップが何もないとは思わなかった・・。事実上電気の独占企業だろ。有事に全く対応できずに原発だのオール電化など片腹痛いは。お粗末!と言わざるを得ない。
電気止まったことでの損害をみんなで請求書にして送ったらすっげー金額になると思う。

  • 2018年05月10日(木)06時20分

春だ! 山菜だ!アイヌネギだ!

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部会の先輩から「おすそわけだ。もってけ!」で、アイヌネギとシドケをいただいた。
前日に獲った超新鮮山菜だ。

全速力で帰宅した。すぐにカミさんにシドケを渡し「天ぷらで頼む!」と手渡す。

アイヌネギは人には任せられない。
丁寧に袴を取って、水洗い。鍋に湯を沸かしさっとくぐらせた。もちろん根の方からじんわりとだ。
笊にあけて流水で粗熱を取り、キッチンペーパーと新聞で水気を取る。
タッパに納め、しょうゆとめんみに少しの鷹の爪。そして冷蔵庫で一晩!
・・いや~、だけどダメだった。待てない。30分くらいで味見と言い訳しながら手を付けてしまった・・・。薄いロースハムに玉ねぎ、アイヌネギを載せて・・ほんのちょっとのハーブソルト。サイコーに美味~い!
ちょうど天ぷらもあがってきた。
春を喰ってる~。もう~至福のひと時だ。酒がすすんで止まらなかった・・・。

シドケは本州ではモミジガサ。
アイヌネギは別名ギョウジャニンニクとかキトピロ、ヒトピロと言うらしい。
(物の分からんエセ学者や、中身の無いバカな知ったかぶりがアイヌという言葉を歪め、喧伝したことからおかしなことになった。)
優れた山菜で蝦夷地の誇る逸品だ。アイヌネギが名称として正しい!
ついでに北海道犬についても言っておく!「アイヌ犬」が正しい!世界に誇る優れた獣猟犬である。
 知り合いにアイヌの血筋の猟師がいる。鉄砲持たせたら和人の血筋じゃ全く太刀打ちできない。猟に対する取り組み方が半端じゃない。何かが完全に違う!・・・結構悔しい、そして羨ましい。

  • 2018年05月09日(水)14時28分

狩猟免許更新 申請書フォーマット新版

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今年度狩猟免許更新のご同輩!
狩猟免許更新申請の書面が3年前とは違って、新型に変更になっている。
今年度猟友会から郵送配布されている書面がそれだ。

道のHPに「北海道電子申請サービス」がある。その中で「ワード」で入手できるようになっているので以下、JUST INFOだ。

「北海道電子申請サービス」で道窓口一覧から「環境生活部」の「環境生物多様性保全課」にアクセスしキーワードに「狩猟免許更新」を入力。

自分は今日申請してきた。
必要書類は以下の通り。
1、更新申請書(電子申請サービスからDL)
2、受検票(本HP上記の狩猟免許更新からアクセスしDL) 切手82円を貼付した返信用封筒を添える。
3、銃所持許可証の1P目の見開きをコピー。(診断書の替わりになる)
4、狩猟免状原本(更新申し込みと同時に返納となる)
5、北海道収入証紙¥2,900(道庁別館1Fのコンビニで買える。)

窓口は道庁別館5F 石狩振興局保健環境部環境生活課だ。

  • 2018年04月04日(水)06時30分

フフフ。山ヤの居酒屋「つる」だ。

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なじみのBarが閉まって3カ月。「鹿肉を肴に一杯。」の楽しみから遠ざかっていた。
・・・ついに新たな地平を獲得した。「千歳鶴サービスステーション つる」だ。
30年くらい付き合いのある店なのになぜか鹿肉での接点がなかった・・・。灯台下暗しだった。

当該店、居酒屋なのでもともとフードのメニューは豊富だ。
炒め物メニューの肉類を届けておいた鹿肉に換えて出してもらった。

・レバニラ炒め
・じゅじゅ焼き(店の名物料理だ。もやし多め肉少なめのジンギスカン風)
・鹿キムチ炒め

大満足な一夜だった。
Barの時はBarとしてのエッセンスで、一人で「味わう」「嗜む」の肴感だったが、山ヤ御用達の居酒屋となるとそうはいかない。大皿感でいっぱいだ。
「どうだー!」で、豪快な感じで何人かで騒ぎながらがかなり良い。

鹿のおかげで、またちょっとだけ新しい喰い方、飲み方、酔い方で世界が広がった。やっぱ狩猟はいいは!

*平成31年4月 「千歳鶴サービスステーションつる」開業以来69年の歴史に幕が下りた・・・。
 また一つ昭和が消えた・・・。

  • 2018年04月02日(月)06時40分

平成29年度猟期 終猟。

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冬場の仕事が猟期と重なり、今期も出猟の機会が限定的だった。
3月31日が土曜日ということもあって無理して出た。

出て良かった~。この時期は猟場も限定的で必然的にハンターもそこに集中せざるを得ない。そのことで日頃会わなかった猟友たちと久しぶりの顔合わせの一日となった。

流しの猟場であり車ですれ違うごとに大先輩や支部、部会の猟友たちと出会う。窓越しに、時に車を降りてと、別の意味で忙しい一日だった。
だけど楽しかった。猟は結構孤独なこともあるが猟場で気の置けない仲間と遭うとなぜかホッとする。

大先輩が若手を纏めて「巻」をやってる現場にも出くわした。
若いモンの表情は明るくはつらつとしていて目がキラキラしていた。
皆、大変頼もしく、そしてヤル気のオーラが眩しかった。

若いモンのヤル気を少しもらえたのだろうか、猟果を期待していた日ではなかったがメスの良いのを一頭授かった。
来期に向けていい終猟日となった。

  • 2018年03月30日(金)06時13分

飲み屋・・なんと創業以来68年の居酒屋だ。

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 時々顔を出す飲み屋がある。山ヤが集う店だ。大学の山岳部や社会人山岳会、ワンゲルなんかの街場の避難小屋だ。
(北海道で山やっててこの店に行ったことなければ、それは完全なモグリと言われるほどの老舗で名店だ。店主もこの世界では有名人だ。北大山岳部でエベレスト経験者だ。)

おしゃれなシティーボーイの自分には全然関係の無い店だったが、仕事を始めた頃に先輩に連れてこられてそれ以来の付き合いだ。・・かれこれ30年になる。

ま~、安い! お通し¥500。ボトルが入っていれば500円で飲めることになる。
メニューも安い。最多価格帯は300円~500円だ。一番高くても800円。さすが山ヤの店だ。

これまで狩猟の話をしたことが無かったが、たまたま鹿肉の話になった。
店主『昔はよく持って来てもらったんだ。随分捌いたし料理もしたもんだ。だけどみんな居なくなっちゃたぁ~・・・。』・・・68年の歴史を感じさせる重みある一言だ。
俺;「じゃ今度、良いの獲れたら持ってくるは~。」
店主;『たのむは~、楽しみにしてる。』

で、昨日獲れたての小鹿を持ち込んだ。枝肉にロース、レバ、ハツだ。スッゴイ喜んでくれた。缶詰も持ち込んだ。『無垢の缶詰、なっつかしー。』だった。

俺、「今度、客連れてくっからレバニラお願い!」
店主「まかせておけ!」

今から楽しみだ!

「千歳鶴サービスステーション つる」みんな「つる」と呼んでる。
南1西5 敷島南1条ビルB1だ。17:00くらいからやってる。日曜が休みだ。

*平成31年4月 「千歳鶴サービスステーションつる」開業以来69年の歴史に幕が下りた・・・。
 また一つ昭和が消えた・・・。

  • 2018年03月29日(木)13時13分

生業猟師の凄さとご利益。

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「鹿獲って売る。」そんなセミプロにご指導いただいた。猟歴40年を超える技量・実績抜群の60代で、為人はもちろん人物だ。1日で二けた近くの猟果をコンスタントに上げる凄腕で、自分は教官と呼んでいる。

大きな沢を挟んだかなり距離のある向こう斜面。木立が生い茂りいたるところにブッシュがあった。
「見えるかい?鹿。牝4頭いるは。」
「え、どこ?(全く分からなかった)」
双眼鏡引っ張り出して「あ~、居るは・・・!?」
「ま、回収できないから撃たないけど、見つけるところからもうチョイ修行が必要だね!どんなに遠くても、見づらくてもすぐに見つけられないと獲れんからね!・・ほら、もう一頭居る。ツネの肩下15m。わかるかい?」…こんな感じだった。

とにかく見つけるのが早く確実で、まるで千里眼だ。
「耳見えた!」ド~ン。ド~ン。ド~ン。3頭。
「足見えた!」ドン。ドン。ドン。3頭
計6頭・・・1~2時間の事だ。しかもボルトだ。

最も驚いたのは、朝一だ。かなり遠くの業者に電話していた。15時に○×林道の二股までトラック廻して。そこで積むから。じゃあね!」
・・・猟場に入る前にすでに納品を約束している・・・。

そして本当に3時までに9頭仕留めてマルで積み込んだ。600㎏くらいあったと思う。

凄腕教官と猟場を一にすることで何かが降りてきたんだろうか、自分にもご利益があった。4頭射獲だ。しかも使った弾は3発。「こんなこともあるんだ、」と20年ちょっと猟やっているが新しい経験をさせていただいた。いつまでたっても勉強だなと思った。
凄腕猟師と一緒の「流し」は獲れるもんだ。

ただ、自家消費型のミートハンターの自分にとっては「なんだかとっても忙しい猟。」の印象で、付いていくのが精一杯だった。
この日、教官の9頭に+4頭が加わって業者の手に渡った。荷台は壮観な光景だった。(写真はちょっと・・で削除した)

  • 2018年03月27日(火)06時42分

プロ(職業)集団とご一緒させていただいた。

鹿獲って売って生業としている小さなグループに混ぜてもらった。
(生業とされているが正業ではない。)

猟のスタイルは「流し」が基本で車が1単位となっている。3単位1グループだ。
・二人で1台。
・親子で1台。
・夫婦で1台。
グループとは言っても共猟をするわけではない。各単位が独立で「流し」をし、一つの山域を共有しながら無線を使って互いに緊密な情報交換をする無線連携グループだ。
それぞれが入る林道を報告し合い、かぶらないようにし、「どこで獲った。」「どこで逃がした。」「何頭走った。」の情報を発信していた。他者(車)がはいった場合も「○×林道に白の80二人乗り一台入った。」とか「ジムニーとプラド、凸凹林道下山中。」等々。

無線を聞いているだけで山域の状況がグーグルアースのように画像としてイメージできた。どこに誰がいてどっちに向かっているか、他者の動線、鹿の配置・・。
そしてスゴカッタのは猟果だ。親子車は日の出から昼までに6頭。二人車は3頭。夫婦車3頭だ。夕方までに各車さらに積増してる。それでも帰り際に「今日の稼ぎはいまいちだったな!」とか言ってた。

チームは集合時間と場所だけが決まっていて一本目の林道割振りだけを決めるだけだった。その後はそれぞれ勝手に猟をして日没とともに流れ解散~。
なまら緩やかでスマートなシステムだ。それでいてなんかあった時は相互扶助が効く。いい勉強をさせていただいた。感謝!