解禁まで10日を切った。
・・・税金払った。保険も入った。狩猟者登録も終えた。無許可譲受ももらった。
さあ、気持ちはすでに猟野だ。
しか~し、肝心なスコープ調整をやっておかないとせっかくの出会いがあってもボンズになりかねない。
そこで、部会の射撃会だ。「会」とは言っても競技会ではない。各自のスコープ調整と出猟直前の肩慣らしを目的としたものだ。
みんないろんな鉄砲をもってくる。ライフルとスラッグ銃だがレバー、ポンプ、ボルト、自動・・・カタログでしか見たことのないような銃や、カタログでも見たことの無い銃が登場したりしている。弾も30-30、08、06、300系に12番や20番。スラグ銃身はハーフライフリングやシリンダーだ。サボットスラグにライフルドスラグと実に面白い。(これで410番あたりが登場すれば揃い踏みだ。)
今回、白厚部会では20名近い参加者があった。東部会との合同だったが東も12名の方が参加していた。
他部会の新人さんも混じって来ていた。(もちろん歓迎だ!)教習射撃以外で撃つのは今日が初!といった新人さんだ。ベテランがつきっきりで指導していた。わずかの時間で弾着をまとめていた。やっぱり指導者だなあ~。(指導者は全国三連覇の白石Y岡さんだった。さもありなん。)
鉄砲始めてみないかい!? 一人じゃないよ! 射撃会も共猟もある。若い新人さんもあれば、定年退職してからの新人さんもたくさん居る。女性だっている。男はみんなイケメン揃いだし、女性は美人ばかりだ!
=入会。お待ちしている!=
がんび・ガンビ・樺皮・・・ 最高の着火剤だ。
獲ることも、使うこともなくなってどのくらいになるのだろうか・・・。
自分が物心ついたときには暖房の主力は薪ストーブ。火をつけるときはマッチと新聞紙だった。すぐに石炭ストーブに変わりこれもマッチと新聞で火をつけていた。そして昭和40年代には「文化たきつけ」なるものの登場で新聞着火もなくなった。今ではFF石油ストーブ、ボタン一つでタイマー点火だ。自分の経験の中でもガンビの必要性は日常に無かった・・・。
だけど「ガンビ」を何故か知っている?? どこで?いつ? 不思議だ。
使ったこともある。山で予定外の野営で、たき火の時に使った・・。
日常生活でのガンビのリアルな体験者はいったい幾つ位の方なのだろう。
道東農家出身の昭和一桁生まれ、親父に聞いてみた。
「農家には稲わらが沢山あったからわざわざ獲りに行くようなことはなかったな。だけど、見かけたら獲っていたな~。」
「お前がとったのは表皮だ!その下の鬼皮を取らんと駄目だ。表皮だけだと火持ちが悪くて湿った薪だと火が点かん。表皮+鬼皮をシッカリ天日乾燥させて小分けにして畳んで稲わらで縛っておくと良い。マッチ一本ですぐに火が点いて火力もでかい。濡れた薪でもすぐ火が点く。」
平成生まれの息子に見せた。
「なんだ?それ?」「着火剤?」「なんに使うの?」「薪に火をつける?なぜ?」
・・・順当な答だ。考えてみれば息子にとっての火はガスコンロの火だ。ダイヤル回して得るものだ。煙草を吸わない息子はライターにもマッチにも縁がない。
人類はもしかしたら自分を含め退化し始めているのかもしれない・・・。
(写真右;ロシアのロッジの暖炉だ。組み上げた薪の下にガンビが差し込んであった。もちろんマッチ一本で一発着火だ!ロシア極東はまだまだ大丈夫そうだ。日本は危うい!)
ガンビ一枚でかなり考えさせられた秋の一日だった・・・。
随分と過ごしやすくなってきた。秋の日差しに山の空気が何とも言えず心地よい一日だった。
道内各地は警報を伴う荒天が報じられていたが、護衛の当該地定山渓はお天気に恵まれた。ありがたい。業務は開発局の「雨量計メンテナンス技術者護衛。」毎年春と秋に行われる恒例の業務だ。定山渓に点在する数か所の雨量計の稼働・作動・精度の確認を行うに当たりヒグマ対策で「技術者護衛」だ。
車輛で施設直近までアクセスできるので各種護衛業務の中では従事者にとってかなりお得感がある。(昨年同じ現場だったが林道が崩壊していて歩いた記憶がある。結構な緊張感があったことを思い出していた。)
今年は他にも護衛依頼が多そうだ・・・。
しかもかなり手強い「測地・測量」の依頼の様だ。終日藪漕ぎ、倒木いっぱいの沢登。沢筋を片っ端からカッチまで詰めて、下って、また詰めてだ。
今日の業務は肩慣らしといったところか・・・。
護衛は2名一組が原則だ。今回は豊平の部会長とご一緒させていただいた。これまでも何度かご一緒させていただいたが毎回勉強させていただいている。今回の昼休憩時の講義テーマは「ユーザー車検とコンタクトレンズ」だった。お話が楽しい方で緊張感ある中にあってもユーモアを忘れない。狩猟のベテランであり人生の達人だ。またの機会が楽しみだ。
(・・・ギリギリだった。当該日の深夜から雷を伴う豪雨となった。石狩一帯が北海道初の特別警報発令となった。未明から緊急警報が鳴り止まない。雨量計メンテが間に合ったことは喜ばしい。しかしたぶん各地の林道は崩壊が相次いでいることと思う。被害にあわれた方にはお見舞いを申し上げたい。)
クレー射撃大会がある!
銃所持者なら散弾銃があるはずだ。(近年、シカ解禁が早まって鴨猟がご無沙汰の方が多いと思う、出番が少なくなってはいないだろうか?)
是非、参加を検討されたい。
2020年には東京オリンピックが開催される。充分間に合う!!
「札幌市民体育大会」→「国体」→「東京オリンピック」→「メダリスト」→『モテる!』
もう、「鉄砲撃ち」とは言わせない「アスリート」だ。
歳喰うとさすがに陸上だ、水泳だ、は無理だけど、技術勝負のクレーなら退職後でもチャンスはある。もしかすると世界最高齢メダリストなんかになるとギネスに載っちゃたりするかも。夢は広がる!まずは札幌市民体育大会からだ。
若手は東京オリンピック後も狙える!「選手村」はかなりイイらしいゾ~。
日時・場所:平成26年9月21日(日) 浦臼国際だ。(雨天決行)
申込・問い合わせ: クレー実行委 090-2074-7857
参加料:\5,000
競技:トラップ100ケ撃ち スキート100ケ撃ち
今朝の全国区NHKニュースで特集がかかっていた。
「赤身肉」だ。
ま、牛の話だったが、今赤身が人気だそうだ。フレンチをはじめとする各種レストランで「赤身」の需要が急激に上がっているとのことだ。
もう、「サシ」だ「霜降り」だはかなり古い話らしい。時代は赤身。
健康ブームはもちろんのこと、消費者の舌は脂の味から肉本来の味へと嗜好が変わりつつあるらしい。
そして、赤身と言えば、われらハンターにとってはエゾシカだ。脂に全く縁のない全部赤身のエゾシカ。北海道は今年「食のトレンド」となるに違いない。あと一月半くらいで解禁だ。このままいけばハンターの社会的地位向上もおのずと上がろうというもんだ。「うまい赤身=エゾシカ」の方程式で「ハンターとお友達になりたい。」となれば人生かなり楽しい。
迅速なバラしと冷却を徹底しよう。これだけでシカ肉は抜群にうまい赤身となる。緩慢な放血と不完全な冷却により、実にマズイ肉となるのがシカ肉だ。正当な評価を得るためにも一手間を惜しまずにウマイ!を追求しよう。
写真左:ヴィレクール エゾ鹿 食美楽ドライエージング ソースポワブラード
写真中:バー トラッシュ エゾ鹿 仕込み
写真右:パロンブ エゾ鹿 穂別産ジビエ ソースポワブラード
たしかな店が増えてきたこともありがたい。
山火事跡を背景に、ひっそりと佇むナイスなハンティングロッジだ。
ロシア極東の北緯52度。山の中というよりは「タイガ」と言ったほうがぴったりと来る。
いつ、だれが作ったものかは地元のモンにもはっきりとは分からないようだ。「昔からあった。」だ。
原則だれが使ってもいい! ロシアにはこの手の小屋やロッジが結構ある。手作りで、温かみがあり使いやすい。川が近く、風がかわせ、燃料に困らず、長期滞在にも耐えられる造りであり立地だ。
本当に落ち着く・・・。五つ星のシティホテルもリゾートも絶対にかなわない圧倒的な存在感と頼もしさ、そして頼りがいがある。
猟場としては羆のエリアだ。そして罠猟がいい。ミンク、カワウソ、テン、タヌキなんかだ。釣り場としては時期によるけれどもサクラマスに始まりカラフトマス、アメマス、イトウだ。ひと山越えればパイクもいる。米、味噌、塩、醤油さえがあれば一年でも暮らせそうだ。(だけど冬は氷点下45度を下回る・・・・。やっぱり雪が来る前までだな・・・。)
灯油ランプに薪ストーブ。じゃがいもと白身魚のムニエルで夕餉。ほんの少しのウオトカ、つまみはサラミとキュウリ。も~うー最高だ!(白身の魚種は言えない・・・。)
携帯も、メールもWifiもない。
人間の生活はこの程度で十分じゃないだろうか。
今年3月に開催されたフォーラム「狩猟の魅力」の報告が月刊(隔月)ナイフマガジン誌上で紹介された。今月発売となっている8月号だ。
執筆は、フォーラムのパネルディスカッションのメインパネリストであった中條高明氏。
掲載は、氏が十数年担当されている当該誌の企画コラム「ハンティングパーフェクション」。
コラム割り当て紙面全面をもって詳報として紹介いただいている。
ありがたいことに、当該フォーラム開催を大変高くご評価いただいた。
素人の手作りで至らないことばかりであったと反省点の多いフォーラムであったが、大ベテランで本格派リアルハンターの大先輩からご評価いただけたことは実行委にとってとても勇気づけられた。
この場をもってフォーラムにご参画いただいたこと、あらためて深く感謝申し上げたい。
月刊ナイフマガジンは毎号拝読させていただいている。しかしながら実はナイフについてはあまり読んでいない。(出版社さんごめんなさい。)目的は中條氏のコラムだ。「ハンティングパーフェクション」のために購入している。
ハンティングの楽しさ、厳しさ、技術、気合といった本当に文章にしづらい世界を、大変わかりやすく、丁寧にそして簡潔に纏められていて且つ理路整然とした表現には毎回唸ってしまう。(前回フォーラムでご挨拶をさせていただいた折、是非一冊の本にまとめていただきたいと要望申し上げた・・。実現されることを期待したい。)
ベテランハンターで表現の手段や技術を持っている方は大変稀有だ。北海道在住で中央に注目され、その期待に応え、今も着々と実績を積み上げられていることに敬意を表したい。中條さん。ありがとうございました。これからもご健康で、そしてますますのご活躍をご祈念申し上げております。(実行委一同)
縁があって大学院の院生と話す機会があった。何やら「生物多様性に絡む論文がどうしたこうしたで狩猟者の話が聞きたい。」がきっかけだった。
研究室での話ということだったので、ビールとつまみを差し入れた。つまみはシカ肉ソーセージをフレンチのパロンブで焼いてもらい、他にジビエをいろいろと入れてもらった。
「ジビエオードブルでビール。」結構贅沢な差し入れとなった。まっ、ムッサイおっさんの話につきあうことになるんだから飲まなきゃ聞いてられんだろう。とも思ってのことだ。担当教官の教授もご一緒いただき、飲みながらつまみながらで楽しい時間だった。
何を話したかもう覚えていない・・・。
だけど一点だけ覚えている。
「大学院出たらどうするんだ?」
「北海道で自給自足みたいな暮らしがしたい。卒業と同時に!多分やると思う。」
「おいおい、国立大学なんだから税金も入っている。そこはまず何とか環境省か林野、農林系の官僚やってくれよ。警察庁でもいいな。狩猟環境の改善とか銃所持環境の改善に取り組んでくれよ!」
教授も「そうだ、そうだ、官僚やった後でもスローライフはできるぞ!」
「いや!官僚には興味がない!道東に行こうかと思っている。」
・・・こんなやり取りがあった。
大学院出て自給自足かあ~・・・もちろんいいことで羨ましい。(自分もやりたい。)、だけど、ご両親の落胆はいかばかりか・・・。そんなところに想いがいってしまう・・。
自分もあと10年若ければ、「おー、実にいいことだ頑張れ!」だったと思う。最近は歳を取ったのかもしれない・・・
「もしかすると自分の生き方が守りに回っているか!?」と思いはじめた。若いもんの一言で老いを気づかされた・・・。やばいヤバイ。
こんな場をセッティングしてくれたのは猟友会所属の院生だった。仕事を持ちながら大学院に通っている。前向きで若い!
よーし!俺も若く行くゾ。今度はクラブで女子大生との合コンをセッティングしてもらおう。ヨロシク!
最近は車もよくなり、故障しなくなった。そしてユーザーの考え方も「古くなれば買い替え。」が主流だ。
車両関係の工場や修理工場に出向くのも車検の時くらいかと思う。そして不具合があれば即「アッセンブリ交換」といったかなり合理的な手法で短時間で仕上がってくる。便利な時代となった。
ただ、古い車に乗っている者には悩みが尽きない。ディーラーやフツーの修理工場に行くと、
「いや~部品が出てこないですね。」「新しいのに買い替えの方が安く済みますよ。」「溶接屋さんが渋っていて~・・。」
(・・・わかっているんだ。よくわかっているんだ・・・申し訳ない・・。)
自分は1988年製の四駆にずーっと乗ってきた。設計思想、耐久性、装備ETCが気に入って乗り続けてきた。仕事の現場入りに使い、趣味では狩猟にと、大活躍の昭和63年製だ。
残念ながらついに限界が来てしまった。酷使によるラダーフレームの腐食と電気系の崩壊・・もちろんボディーは錆だらけ穴だらけだ。
随分と手を加えた車だった。仕事の現場がロシア極東ということもあり、サスで4インチあげて、グリーサブルシャックル、ダブルカルダンに特注ナックルアーム、ステンメッシュ、ステアリングスタビ、シュノーケル・・。
40万キロ走った。断腸の思いで、入れ替えを決断した。
同じ車が欲しかった。探しに探してやっと見つけた。錆なし穴なしのグッドコンディション昭和63年製。
26年前の車だけどいまだに安くない値段がついてた・・・。(驚き)
そして、今度は2台の車のいいとこ取りニコイチ(2台を1台にする)作業が課題となった。
そんなことで、今回ホンマモンの技術屋さんとお知り合いになれた。
たまたま縁をいただいた修理屋さんだったが。スゴカッタ!
前後ホーシングからブレーキライン、デフロックラインを一式交換移植。ない部品は手作り!切った張ったはお手のもので26年物オンボロ(本来ならスクラップ)がまるで生まれ替わったように出来上がってきた。細部に至るまで全く妥協なし!職人仕事が光る一台となった。
北海道の狩猟シーンでは車が非常に重要な道具だ。移動手段であることはもちろん、時に宿替わりであったり、シェルターだったりと山入りには欠かせない存在だ。そんな大事な道具のメンテはやっぱり信頼のおけるところにお願いしたい。
当該整備工場は札幌南区の奥ダ!いい仕事をする!
(代車にはスカラインGTがあてがわれた。3週間、息子たちは大喜びだった。)
本日グランドオープンとなった㈱24K。事務所兼ショールームが中央区にお目見えだ。エゾシカ革にこだわってのユニークなバッグや小物類がアートとして、そして商品として展示されている。
南3条東2丁目。東向きのビルだ。二条市場の一角と言った方がわかりやすいかもしれない。「MUSEUM」の1階。毎日11:00~18:00。代表の高瀬季里子社長も金土日は居る。
エゾシカに拘っての作品作りは大変だったようだ。原皮の確保、収集、選別、本州の鞣業者への発送とそこからの仕入れ・・・。全部コーディネートして、その上での作品作りだ。
作品はすべて商品であり且つ100%北海道ブランドとしての主張がある。
北海道のハンターなら一品は持っていてもいいのでは。とお勧めする。
コインケース ¥4,000(税別)
キーホルダー ¥5,500(税別)
他にもペンケースや小物入れのポーチ、ブローチなんかもある。
代表作のバックなんかはかなり手が込んだ逸品だ。こちらはここ一番の勝負グッズと思う。
若い女社長。社会起業家として地域の課題を「宝」に変えようと孤軍奮闘している。ハンターだったらここは男気で応援したいものだ。あっ女気もOK !
(原皮の選別で苦労があるとのことだ。弾痕があるものやナイフで傷をつけたものが使えない・・・。ジビエもそうだけど、やっぱりヘッドショットとネックショットなんだな~。)
株式会社24K http://24kirico.com/