旧い古い魔法ビンで恐縮だ。
当該品1978年頃にリリースされたものだったかと記憶している。(2020年現在42年物となった。もはやヴィンテージだ。)
それまでの魔法ビンといえばインナーがガラス製だったが日本酸素㈱が世界で初めてステンレスで真空断熱二重構造を実現した。
「軽くて・割れない。」で世界市場を席巻した品だが、まさか42年たっても現役であることは作った方も、当時の俺も予想だにしてなかったと思う。
容量0.89ℓだ。一人で猟するにちょうどいい。カップヌードルで300㏄。紅茶・コーヒー2杯分(マグ300㏄×2杯分)600㏄でちょうどだ。
そして持参の薬缶の容量が900㏄で沸かし直しや補充でもドンピシャサイズで都合がいい。
写真はカップが欠品だ・・・さすがに42年。経年劣化でボロボロとなり砕けた。
ま、使うこともなかったので「ワンアクション減った。」と思ってる。
保温性能も満足している。朝5時に沸騰させたお湯が午後まで熱々だ。カップヌードルの時は沸かし直しするが、1分かからず沸騰する。
短所は今の同容量現行品と比べるとサイズで若干太くて少し重いか!?
ま、車に積みっぱなしなのでまったく不便は感じない。
いまや日本酸素㈱はTHERMOSを吸収して、サーモス㈱で世界展開している。もちろんこの分野のシェア1位だ。
(山ヤの間ではテルモスとも云われ、外資のような名だが日本企業だ!)
・・・冬に使う保温用の魔法ビンメーカーは「サーモス」か「スタンレー」のどちらかにした方がいい。(他のメーカーも試したうえでのオッサンからの助言だ。)
手作りだ。製作費もただ!
うちの親父の力作だ。(いや力作は言い過ぎだ。1~2時間で作った。)
軽乗用のパンタグラフジャッキに重たい土台をつけて、クランクバーのブラケットに上下動調整用のノブを接着したものだ。
先台受けは、そこら辺の鉄板を切って布を巻き付けボルトで止め、ガムテープでぐるぐる巻きにした。写真で見た通りの出来上がりだ。オヤジに作ってもらったのでやっつけ仕事とは言いにくいが、誰でもすぐに作れる!
使い心地は必要にして十分!全く問題ない。ノブの回し心地も気持ちいい。
以上!タダだ。
随分と前に同じコンセプトでパンタジャッキライフルレストをUPしている(2013年4月UP)。あちらは先輩の力作だ。鉄工の専門家だ。「世界に誇る日本の技術力。」のタイトルがつけられるほどの完成度で逸品だ。参考にされるなら、そちらが適だ。
リュックサックだ。
今の縦型スリムの軽量タイプでザックと言われているものとは形が違う。
横型幅広で帆布素材、アルミフレームで旧いタイプだ。重い・・・。これも付き合いが長い。ノルウエーの品だ。 …確か\3,000くらいだったか。
今風のも持ってはいるが出番はあまりない。駆除の時くらいか。
枝肉や精肉を詰め込んで回収するに頑丈で容量のデカイ物が良かった。
横型幅広は腰回りの弾帯に干渉しない。肉を突っ込む時は水筒や小物類を出して腰の弾帯に付け収納スペースをあける。
渉猟の際はキスリングタイプがいい。
・・・その昔このタイプで旅をするバックパッカーが多かった。見た感じが甲羅を背負ったカニの様で、混み合う列車内では横歩きもあって「カニ族」と言われた。現用の縦型タイプになった時は「エビ族」と言われた。いまはバイクで旅するのが多くなったのでその音から「ミツバチ族」となった。令和ではもはや通じない話かと思う。ご海容あれ。
リュックサックで大事なのは両サイドにスキーを装着できるかどうかだ。
渉猟では現場に合わせてスキー、スノーシュー、ツボ足(チェーンスパイク)が想定される。どれでも対応できるような足回りとそれら装備が収納できる背嚢であるべきだ。
これまで多くの刃物を使ってきた。
今回は猟場のナイフについて紹介したい。
失くさずに使い続けている物だけとなるが写真のとおりだ。
・オピネル No,10 炭素鋼 (フランス) 当時¥1,500くらいだった。
・オピネルフィレ ステンレス(フランス) ¥2,700くらいだったか?
・モーラーナイフ 炭素鋼 (スウエーデン)¥2,500
・キズリャル ステンレス (ダゲスタン)もらいモン。
・ズラトゥース 2丁挿しカンガルーナイフ ステンレス(ロシア)円換算¥12,000くらい
あれ~!?・・・全部外国製だ。Made In Japanが無い・・・。
分かった! 安いんだ!
(1本くらい日本製が欲しいもんだが、高品質が故に高価だ。手が出なかった・・・。)
オピネルはおなじみだ。フィレナイフはかなりいい。除骨作業では最高のパフォーマンスだ。
モーラーは解体には向かない。刃厚があり、胸開等の荒使いにはいいが繊細な作業は苦手だ。ラインナップに「カンスボル」なる刃先が薄くなってるのが有るようなので、今期試そうかと思っている。
キズリャルとズラトゥースの2点はお気に入りだ。自分の猟歴と同じ年数を過ごしてきた。特に大小2丁挿しカンガルーの出番は100%の先発登板だ。
猟場では猟果(頭数・大小)や部位、脂なんかで「控え」、「中継ぎ」、「クローザー」の4本程度は必要と思う。
今や「御守り」状態だ。
山入りしても日帰りが多くなった。泊の時は宿を探すようになったし、しかも温泉付なんか狙ったりするようになった。(冬の宿は安い!)
たま~に、猟場が山奥の時に車中泊がちょっとあるかな。の程度となった。
そんなんで飯盒の出番が激減した。
しかし長年の習慣だろうか、必ずキスリングに入っている。忘れたことが一度もない!
日帰りでも、宿どまりでもだ。合理的な理屈をみいだせないまま完全にしみついたルーティンとなっている。
使っている飯盒は日本製だ。大きさは普通の飯盒の半分くらいで嵩張らず収納性がいい。
飯は二合炊けるし、インスタントラーメンもパスタ類も普通に作れる。蓋はフライパンになるし深さが有るので鍋にもなる。この種の世界選手権が有ったら間違いなく金メダルだ。
(・・・この飯盒に出会うまではちゃっちーロシア製を使っていた。)
飯盒には箸、木匙、塩・胡椒・クレイジーソルト・パック醤油・油脂・熱源が入っている。
若い時分はマットにシュラフにツエルトで山どまりや、冬には雪洞なんかも作ったりした。・・飯盒は必需品でそんな猟が楽しかった。・・・今や思い出になりつつある。
先日猟装品と備品の整理をした。
使いもしないにず~と持ち続けたモノ。毎回必ず持参するモノ。なんで買ったのか意味不明なもの・・・ま~いろいろあった。
そしてわかった。出猟の際の「1軍レギュラー」は変わらない。2軍に出番はない。すっごい大事なモノは持ちださない。
そんでレギュラーをよく見た。まずは長年使い慣れたモノなので信頼性あるものばかりだ。使い込まれてタイムプルーフがかかっていて見てるだけでも「ウム、うん!」の納得の品々だ。(1軍レギュラーとか言ってみたけど、マスターズだな・・・。)
カネの無い時代に揃えたモノが多いので基本「安価」なものばかりだ。しかし機能性と耐久性は折り紙つきだ。
購入先はロシアのショップや払下げ屋。自衛隊のPX(購買部)だ。
PXは今どうかわからないが。当時は民間人でも買い物が出来た。しかもめちゃ安だった。(27~28年前。)
・弾帯。ワンアクションで着脱可。(何でも付けられて且つ強靭)。
・教範入れ(300WMG1箱にサイズぴったり。ペン入れは弾挿しでぴったり)。
・7.62㎜NATO(308)の20連弾倉ポーチ(チェーンスパイクを収納している)。
・ナイフと鉈。
・スリングとカラビナ。(鹿引き、吊るし用)
・煙草入れ(マガジン入れ)。
・雑嚢(解体セット入れ)。
備品・・・随分整理した。出番の無い物は金銭トレード(ヤフオク)に出した。・・・売れるかな・・・・。
抜群のポテンシャルだ。
親父に言われて車に積むようになってもう何十年にもなる。
数えきれないくらい助けられている。
作業効率は剣先スコップや雪かきスコップの100倍だ。
冬場の雪でのスタックはもちろん、夏場の脱輪や、一年を通じて河川へのアプローチや駆け上がりの整備、土砂崩れ後のタイヤラインの造成等々。
本当に最高の道具だ!
ホーマックで1丁980円だった。ステンも鉄も両方持ってるけど最近はステンを積んでる。
強く勧めたい。
スコップはもちろんだが「鍬」! 是非装備されたい。
この鍬で「年寄りの言うことは素直に聞くべき。」と強く思うようになった。
修羅場をくぐった実戦経験に裏打ちされている一言は重い。
歩くのが億劫になってきた・・・。
少しでも楽しようと怠け癖が出てきた・・・。
そして言い訳に「合理性」なる便利な言葉を覚えた・・・。
年取るとだんだんズルくなってきた。だけど「これは良くないことだ!」とも自覚している。
しかしながら・・・。
車の性能と装備品に頼り始めた昨今、寄る年波か・・・ヤバイ!
・デフロック(MTのパートタイム四駆なので前後ホーシングデフロック。)
・ウインチ(古い車なのでPTOだ。)
・タイヤチェーン(タイヤがデカいので建設機械用だ。コマがデカイ)
・車重 全備で3t。(重いので雪を押せる。)
かなり突っ込める。
う~ん、軽トラにしようかな?
(10年前くらい前に買った。) (新品:右用・左用指定の靴下) (裏返すとその仕事ぶりがうかがえる。)
渉猟ハンターなら是非入手いただきたい逸品だ。
長時間歩行でスゴイ威力を発揮する。極厚、サポーター機能で疲れしらず、そして丈夫で長持ち。ゴムの経年劣化がなく、そして破れない。
使用中の商品画像で申し訳ない。写真に撮るのが少し憚られたが、10年くらい前に自衛隊のPXで購入したものだ。今も現役で使用中だ。
購入動機は「何気なく・・」が正直なところだ。しか~し、その年のシーズンに使用してみてその実力を体感した。それからは山入り用のブーツ類はすべてこのソックスに合わせてサイズを決めている。(かなりの厚手なのでブーツはワンサイズ大き目を選択している。)
普通、靴下といえば親指部分やかかと部分が擦り切れて薄くなり、そして穴が開いて廃棄だ。寿命を期待することはあまり無いように思うが、この商品には大いに期待していい!!
写真の商品や他ラインナップの製品は開発・製造における世界観が世間一般の靴下屋とはかなり違うと思う。多分、製造者は業界の異端児か掟破りだ。なぜならクオリティーが高いまま製品寿命が恐ろしく長いからだ。市場経済原則から考えるなら完全にオーバークオリティー(過剰品質)だ。
靴下界のチャンピオンと思う。もちろん100%日本製。(自分が作ったわけではないけれど、何故か誇らしい。)自衛隊の40㎞や100㎞行軍を想定し開発されたそうだ。
防衛装備品に間違いないだろう。少なくともこの靴下は完全に防衛機密品だ。ネット通販で買えてしまうところが国防上ちょっと心配だ。(日本の安保大丈夫か?)
とにかく。勢子や忍びで歩く方には絶対お勧めだ。
代表的な一社を紹介したい
社名 有限会社 巽繊維工業所
住所 〒634-0844奈良県橿原市土橋町607
電話番号 0744-22-5229(代)0120-495-002(通販事業部) FAX番号 0744-25-2822
http://www.guts-man.com
平成生まれは絶対知らないだろう・・・。
昭和のおっさんでも30年代生まれまでがギリかな?
秀岳荘で売っている。しかしこの商品、新製品ではない!
自分が知る限り40数年前にはあった。そして愛煙家に一時流行っていたように思う。
当時はマッチ箱と同じ大きさで、花札の絵柄や北斎画が描かれていた。
構造は、密閉プラスチックの中が仕切られていて脱脂綿が詰め込まれ、そこにガソリンを染み込ませる。
特徴はリューズ(竜頭)状の突起がネジになっていて、細いパイプとなっている。パイプの芯に鋼と麻糸が内蔵されていて、本体に挿し込んでおくと内部のガソリンが芯に染み込む。
本体側面には火打ち石状のチャートが填め込まれていて、ここにパイプ状の先端(鋼)を強く当てて擦ると火花が起きてパイプ麻糸に染み込んだガソリンに引火し、火が起きる。
発売当時「1万回くらい使える。」のふれこみから「永久マッチ」とか「パーマネントマッチ」の名称だったかと思う。
リューズにはゴムのOリングが付いていて、密閉され、揮発損失がほとんどない。一回の燃料補給で本当に長く使える。かなりエコな一品だ。
しかし時代は100円ライターとなり、薪ストーブも石炭ストーブも消え、嫌煙・分煙・禁煙へと時代が進みいつの間にか見なくなっていた・・・。今は細々とアウトドアショップの片隅だ。安くて壊れないしウオータ―プルーフでいい商品なんだけどな・・・。
自分も年間通してまずは使わない。けど、ザックの天蓋ポケットには入っている。最後の砦だ。圧電着火のライターは壊れる。やすり式は濡れるとアウト。そんな時に限ってマッチが見当たらない・・・。そんな状況は願い下げだが、最終兵器だ!